みなさんこんにちは、コロ助の好きなゲームの1つ「Farcry 6」の発売が今年に決定して喜んでいるコロ助です!
最近はスイッチのゲームばかりで、もうPS4要らないかなと思っていた矢先だったので、まだPS4は活躍してくれそうです。
今日は天気が悪いときの視程はどうやって測っているのか、測定方法の種類や測定機器の種類の違いによる影響を解説していこうと思います。
滑走路視距離観測装置 RVR
RVRとは「Runway Visual Range」の略で、パイロットが航空機から滑走路標識や航空灯火を見ることができる最大距離を測定する装置の名称です。
滑走路標識等についての記事はこちらから
結論から言うと、悪天候の時に空港付近の視程はこのRVRを用いて測定し、安全に離着陸ができるかを判断しています。
それではこのRVRはどのようにして悪天候の中で正確な視程を測定しているのかを解説していきます。
測定方法
測定方法は主に2種類あり、基本的に投光器という部分から光(ビーム)を発射し、大気を通過し減衰させその光を受光器に測定させることを応用しています。
1.透過率方式
透過率方式は今ではメインではありませんが、まだこの方式で測定されている空港もあるそうです。
仕組みはシンプルで直線上に投光器と受光器を配置し、その減衰率を求めることで視程を測定しています。
そのためほぼ目視と変わらない結果が得られるそうですが、投光器と受光器の配置時に約500mほどの間隔やや広い領域が必要とされる欠点があります。
2.前方散乱式
前方散乱式の画像と透過率方式の画像を見比べて不思議に思う部分がありませんか?
そう、投光部と受光部の距離がかなり近いんです。
それがこの前方散乱式が今の主流である理由なんです。
それではどのような仕組みなのかというと、投光部から発せられた光が大気の微粒子(エアゾール)により反射されその光を受光部で感知し、背景輝度測定器により得られた航空灯火等の輝度を加味することによりRVRを測定します。
METERでの表記
そもそもRVR値というのは常時METERで通報されるわけではありません。
通報される条件とは
1.視程または方向視程が1500m以下の場合
2.着陸に使用する滑走路の10分間平均RVR値が観測上限値(2000m or 1800m)以下の場合
の2通りですので、基本的には視程が1800mか2000m以下の時と知っておけばいいと思います。
どのようなルールによって表記されているのかは例に沿って見ていくとわかりやすいです。
RJTT R34L/P2000U
羽田空港 Runway34 LeftのRVR値です。
最初のP(Plus)とは測定上限値を超えている場合にRVR値に前置されます。
逆に下限値を下回っていればM(Minus)が前置されます。
それに続く2000というのは測定されたRVR値です。
この例では実際の視程は2000m以上ですが。
最後のU(Upward)は変化傾向を表しており、10分間平均観測のうち前半5分と後半5分のRVR平均値を比較した時100m以上増加していればUがRVR値に後置されます。
逆に100m以上減少していればD(Downward)が後置されます。
つまりこの例題は、実際の視程はおそらく2000m以上あって回復傾向なので心配なさそうだなと判断できるわけです。
最新システム「AIMOS」
AIMOSとは Airport Integrated Meteorological Observing Systemの略で航空統合気象観測システムと呼ばれます。
このAIMOSというシステムはまだ日本の空港でも比較的大きな空港(羽田空港など)にしか導入されていませんが、今後は導入が進んでくると思います。
それではAIMOSがあるとどのようなメリットがあるのかというと、
RVRに関しては観測値上限が2000mになり、RVR値の刻み幅が細かくなります。
具体的に言うと、RVR値400m以下の時に従来型では50m毎の測定値しか通報されませんでしたが、AIMOS導入により25m毎の通報が可能になります。
またRVRを測定するには、従来型ではREDL(滑走路灯)とRCLL(滑走路中心線灯)が必要で、もしどちらかが使用不可の場合にはRVRは欠測となっていました。
しかしAIMOSを導入すると、RCLLが使用不可の場合でもRVRの測定が可能となりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
かなりマニアックな情報となってしまいましたね(笑)
パイロットを目指している方や訓練生の方は知っておくといつか役に立つかもしれません。
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