みなさんこんにちは、飛行機の翼の先端が尖っていることはご存じでしょうか?今日はその部分の名称と尖っているもののメリット・デメリットについて解説したいと思います。
それではさっそく本題に入っていきましょう。
翼の尖っている先端の名称は、「ウィングレット」です。
このウィングレットの役割は主に2つあります。
1.誘導抗力の減少
通常の翼端では翼端渦というものが前方・後方・横にと球状に発生していて、前方と後方はほぼ相殺されるので関係ありません。
しかし横に発生しているものは翼下面の圧力(揚力)が上面より大きいため、翼端から上面に逃げてきます。この逃げてきた力(空気)が誘導抗力です。
ウィングレットがあると横から空気が逃げられなくなるため、揚力が大きくなります。
2.燃費の向上
1の理由に派生して、より少ないエンジンパワーで飛行することが可能なため、ウィングレット装備機は装備なしの機体と比較すると3%~5%ほど燃費が良くなるそうです。
コロ助の体感的にも、ウィングレット装備機体は装備なしの機体と比べると揚力の減りにくさからソフトなランディングになりやすい気がします。
燃費は長距離路線を飛ぶと実感しやすいですね。
じゃあ全部の機体に装備すれば良いじゃん!と思われるかもしれませんが、ウィングレットはおそらくオプション注文なのでプラスでお金がかかります。
そのため短距離路線が多めなら装備しない方が会社にとって利益があったりするんです。
続いてデメリットについては1つです。
1.重量が増える
ウィングチップを装備するとその分飛行機の重量が増えてしまい、搭乗可能客数と積載物重量がが装備なしの機体より減ってしまいますので、客席数の多いLCCなどはウィングレットを付けない方がスタイルに合っているのかもしれません。
以上がウィングレットのメリットとデメリットになります。
ちなみに風車にもウィングレットが付いているものがあるみたいです!
もっと詳しく勉強したい方は以下の参考書をお勧めしているので見てみてください。
ほかにも飛行機関係の記事をまとめているので気になるものがありましたら見てみてくださいね。
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