みなさんこんにちは!
飛行機に乗ったとき、翼の先がピョンと上に曲がっているのを見たことはありませんか?
今回はこの部分の名称と、その役割についてわかりやすく解説していきます。
翼の先端の名前は「ウィングレット」
飛行機の翼の先端にある上向きの部分は、
**ウィングレット(Winglet)**と呼ばれています。
機種によって形はさまざまで、
- 上に曲がるタイプ
- 下にも伸びるタイプ
- シャークレットのような鋭い形状
などがありますが、基本的な目的は同じです。

ウィングレットの役割①:誘導抗力の減少
飛行機の翼では、飛行中に「翼端渦(よくたんうず)」と呼ばれる空気の渦が発生します。
これは、
- 翼の下面(圧力が高い)
- 翼の上面(圧力が低い)
の圧力差によって、空気が翼端から上へ回り込むことで生まれます。
この現象によって発生するのが誘導抗力です。
👉 つまり、飛行機にとっては“余計な抵抗”になります。
ウィングレットの効果
ウィングレットがあることで、
- 空気の回り込みを抑える
- 翼端渦を弱める
結果として、
👉 無駄な抵抗(誘導抗力)を減らすことができる
ウィングレットの役割②:燃費の向上
誘導抗力が減るとどうなるか?
👉 より少ないエンジンパワーで飛べるようになります。
その結果、
- 燃料消費の削減
- 航続距離の向上
につながります。
一般的には、ウィングレットの装備によって
👉 約3〜5%の燃費改善が期待できると言われています。
パイロット目線のメリット
体感的にも、
- 揚力が安定しやすい
- 減速時の落ち方が穏やか
といった特徴があり、
👉 着陸がややソフトになりやすい傾向があります。
特に長距離フライトでは、燃費の差がはっきり出ます。
なぜすべての機体に付いていないの?
「じゃあ全部の飛行機に付ければいいのでは?」と思いますよね。
実はそう単純ではありません。
ウィングレットのデメリット
① 機体重量が増える
ウィングレットを装備すると、その分だけ機体重量が増えます。
その結果、
- 搭載できる貨物量が減る
- 乗客数に影響する可能性
があります。
② 導入コストがかかる
ウィングレットは基本的にオプション装備のため、
- 導入費用がかかる
- 運用コストとのバランスが必要
となります。
路線によって最適解が違う
航空会社は以下のように判断しています。
- 長距離路線 → 燃費重視 → ウィングレットあり
- 短距離路線 → 積載重視 → なしの方が有利な場合も
👉 LCCなどは効率重視で装備しない選択もあり得ます。
まとめ:小さな工夫で大きな効果
ウィングレットは小さなパーツですが、
- 抗力の低減
- 燃費の改善
- 飛行性能の向上
といった大きなメリットを持っています。
まさに、航空技術の工夫が詰まったパーツですね。
豆知識
実はウィングレットの技術は、
👉 風力発電の風車にも応用されています!
空気の流れを効率よく使うという点では、同じ考え方なんです。
ほかにも飛行機関係の記事をまとめているので気になるものがありましたら見てみてくださいね。
もっと詳しく勉強したい方は以下の参考書をお勧めしているので見てみてください。


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