資本主義の構造に気づける本(資本論)

趣味

こんにちは、夏休みもあっという間に終わりですね。

コロ助は来年あたり、夏休みに富士山に登ろうと考えています。
若いうちにやりたいことを見つけるのむずかしいですね。

さて今回は毎月恒例の読書本紹介をしていくのですが、今回読んだ本は世界的名著の現代訳版なのでかなり深く、考えさせられる本でした。

ちなみに今回も聴く読書「Audible」の無料体験を利用しました。

「超訳 資本論」

表紙

一度は聞いたことがあると思われるほど有名な本「資本論」は1800年代後半に、ドイツの社会主義者であるカール・マルクスにより刊行されました。

しかし原本は言葉も古く、今読むには難解であるため現代ではいくつかの要約本が作られています。

今回コロ助が選んだのは超訳シリーズで知られる、許 成準さんの「超訳 資本論」です。
Audibleの読み放題にあるのでおすすめです。

概要

社会主義者である、マルクスが執筆した本ですので内容としては資本主義の実態や問題点がメインとなっていて、日本は資本主義ですので読んでいて良くも悪くもかなり身に沁みてきます。

本書の流れとしては、各章ごとに原文で書かれている内容が書かれ、その後に超訳として筆者の解釈などがまとめられています。

資本主義の構造と労働者と資本家の関係などについて書かれ、資本主義が進むに連れて起こるであろう弊害なども書かれているため、現代の日本社会と比較して答え合わせをすることもできます。

さきほども書いたようにマルクスは社会主義者ですので、資本主義を批判しているわけなのですが社会主義の欠陥については特に触れないので、それは違うだろと思う点もいくつかあります(笑)

印象に残った内容

コロ助が本書を読んでいて最も記憶に残っている部分をご紹介していこうと思います。

本書では、資本主義の仕組みについて解説している部分があり、そこで「企業が儲かる仕組み」について言及するのですが、内容に入るその前になぜ企業が儲かるか端的に説明することはできますか?

マルクスによるとそれは、「企業は労働者が生み出した余剰利益を得ているから」だそうです。

言われてみると、たしかに企業が労働者が生み出した付加価値をそのまま労働者の給料に反映させているかといえば違いますよね。

さらに、勤務中に食べる昼食や飲み物は何のために食べているのかなど考えたことはありますでしょうか。

休日中などにご飯を食べるのは生命活動に必要なエネルギー補給と考えることができますが、勤務中では仕事をするためにご飯や飲み物を摂取していると言っても過言ではないでしょう。

しかしほとんどの企業では勤務中のランチ代が支給されることはありません。

つまり、給料の中にもともと含まれていると考えるのが自然なわけで、実は休憩中も実質しっかりと労働させられていますが、勤務時間には含まれていません。

労働者が余剰利益を生み出すと書きましたが、その余剰利益分の給料が反映されない以上、労働者は月の一定時間を超えた時点で会社のためのボランティア労働が始まります。

この一定ラインからが企業の利益となるわけです。
たしかにこの余剰利益がなければ会社は成長せず、資本主義社会が発展することは難しいでしょう。

しかし、この余剰利益分を会社のための投資をせずに、役員報酬などに回す企業も少なくありません。

そうなった場合、その企業の労働者は常に搾取されているということになります。

つまり資本主義社会では労働者と資本家の貧富の格差は広がるのが常ということになります。

もちろん資本家はその分リスクを取っているなど色々と事情はありますが、結局はバランスが大事でどちらかに偏ってしまうと貧富の格差は大きくなります。

今の日本のように企業留保が多くなり、労働者の賃金が上昇せずに経済の停滞に至ってしまうのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

コロ助はこの本を読んで、お金持ちになりたければ起業しなければならないのだなと強く感じました。

もしこれから起業しようと考えている方には読むことをおすすめしますが、労働者、いわゆるサラリーマンにはかなりグサッとくる内容になっています、、、

世界的名著の解釈本だけあってかなり読み応えがあります。

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