こんにちは、最近のお休みは散歩にハマっているコロ助です!
旅客機のコックピットに座る2人のパイロット。「機長(Captain)」と「副操縦士(Copilot)」には、単なる「ベテランと若手」というキャリア以上の、明確な法的・実務的違いが存在します。
「副操縦士も操縦するの?」「緊急時の責任はどうなる?」
この記事では、現役パイロットの世界で守られている航空法上の規定や、フライト中の役割分担(PF/PM)など、知られざる事実をベースに徹底解説します。
機長と副操縦士の定義について
機長とは航空機の乗務員の中で最高責任者であり、フライト全体の指揮を執る者や航空機を安全、確実に運航するための資格と経験、知識および能力を備えた者と言われます。(一部、航空法72条)
副操縦士とは航空機の操縦に関わる重要な役割を担い、機長の補佐を務める者、航空機乗員のうちの最高責任者・管理者である機長の補佐・機長業務の代行などを行う乗員と言われます。
この定義はどこに書いているのかというと日本の公的文書の中にはどこにも書いていないのです。
以上機長と副操縦士は、どちらも航空機の操縦に関わる重要な役割を担っていますが、それぞれ異なる責任と権限を持っています。
それでは詳しく違いを見ていきましょう。
1. 役割と責任
機長は、航空機の最高責任者であり、フライト全体の指揮を執ります。
具体的には、以下の責任を負います。
- フライトプランの作成(承認)と実行
- 安全運航の確保
- 乗客、乗務員の安全確保
- 緊急事態発生時の対応
副操縦士は、機長の補佐を務め、以下の業務を行います。
- 操縦操作の補助
- 機長の指示に従った各種作業の遂行
- 指揮権の継承
- 機長の不在時の指揮
つまり、機長は最終的な意思決定を行い、責任を負う立場であるのに対し、副操縦士は機長の指示に従い、サポートする立場と言えるでしょう。
しかしここで言う副操縦士のサポートは言われたことを実行するだけという意味ではなく、もし機長の認識に疑問があればアサーションなどを適宜行い、安全運航に寄与するということを意味します。
実務上の役割分担:PF(操縦する人)とPM(監視する人)
「機長が操縦して、副操縦士は隣で見ているだけ」というのは大きな誤解です。実際のフライトでは、役職とは別に**「PF(Pilot Flying)」と「PM(Pilot Monitoring)」**という役割を交代で担当します。
PF(Pilot Flying):操縦担当
- 実際に操縦桿を握り、機体をコントロールする。
- オートパイロットの設定や離着陸の操作を行う。
- 機長・副操縦士のどちらも担当する可能性がある。
PM(Pilot Monitoring):監視・通信担当
- 機体の状態(高度、速度、計器)を監視する。
- 管制官との無線交信を行う。
- チェックリストの読み上げやログの記録を行う。
ここがポイント: 例え副操縦士が「PF(操縦担当)」であっても、そのフライト全体の責任は「機長」が負います。操縦の主導権を預けていても、最終的な安全の担保は機長が担うという構造です。
2. 資格と経験
機長になるためには、航空法・航空会社が定める資格(ATPL・機長認定)を取得する必要があります。
具体的には、以下の要件を満たす必要があります。(全部ではありません)
- 一定期間以上の航空機の操縦経験
- 航空機の操縦に関する専門知識
- 高度な操縦技能
- リーダーシップ
- 危機管理能力
副操縦士になるためには、航空大学校などの教育機関で所定の課程(CPL等)を修了し、航空会社の採用試験に合格する必要があります。
その後、機長の下で一定期間の実務経験を積み、必要な資格を取得することで機長に昇格することができます。
3. 給与
基本的に機長の給与は、副操縦士よりも高額です。
これは機長の責任が大きいこと、必要な資格や経験が多いことが理由です。
具体的な給与額は、航空会社やパイロットの経験年数によって異なりますが、一般的に副操縦士の1.5倍から2倍程度と言われています。
4. 外見
- 制服:機長は、4本の金線が入った制服を着用します。 一方、副操縦士は、3本の金線が入った制服を着用します。
- 座席:機長は左席。副操縦士は右席。
- 呼称:機長は、「機長」または「キャプテン」と呼ばれます。 一方、副操縦士は、「副操縦士」または「ファーストオフィサー(FO)」と呼ばれます。

機長と副操縦士の違いまとめ
機長と副操縦士は、どちらも航空機の安全運航に欠かせない存在です。
それぞれ異なる役割と責任を担い、協力しながらフライトを遂行しています。
機長と副操縦士の違いは、上下関係ではなく**「責任の重さと役割の範囲」**の違いです。
- 機長: 運航の全責任を負い、最終判断を下す「責任者」
- 副操縦士: 高度な技術で操縦を支え、機長を補佐・監視する「実務者」
この両者の完璧な連携があって初めて、フライトは成功します。
ほかにも航空関係の記事を投稿していますので気になるものがありましたら読んでもらえると嬉しいです。
補足
- 上記の内容は、一般的な航空会社の大まかな傾向であり、個々の航空会社によって異なる場合があります。
- 機長と副操縦士の役割分担は、状況によって柔軟に変化する場合があります。


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