みなさんこんにちは、最近は意外とやることが多くて疲れ気味ですがあと2020年もあとわずかなので頑張りましょう!!
今日は飛行機のV速度について解説していきます。
V速度って何??
飛行機は設計される際、速度によって多くの制約を作られて指定された速度の範囲内であれば、この操作を行ってもいいと決められています。
加えて飛行機が安全に飛行するためにもこのV速度というのは作られているため実際にはかなりの種類が存在しているんです。
結論はこの速度が決められているからこそ飛行機は安全かつベストな性能で飛行することができるということです。
それでは本題!!
この速度は全て耐空性審査要領で決められています。
V1:離陸決心速度
離陸の際に使用し、V1を過ぎたらエンジンが故障していようと燃えていようと離陸を継続しないといけません。
Vr:ローテーション速度
この速度で機首の引き上げを行い、上昇操作を開始します。
V2:離陸安全速度
1つのエンジンが故障していても、滑走路末端35ftで到達する速度であり失速の心配もなし。
VFE:フラップ下げ速度
飛行機にはフラップという離着陸時に使用する装置があるのですが速度制限がありその速度がVFEです。つまりVFE以下であればフラップを使用可能です。
この装置は空気抵抗がかなり大きくなるため、VFEを超過すると装置の一部が抵抗力に耐えかねてダメージを受ける可能性があるのです。
VLO/VLE:最高ギア操作速度
飛行機のタイヤのことをギアと呼び、それを格納するとき降ろす時それぞれにも速度制限があります。
こちらもギアのストラットにかかる空気抵抗による制限です。
VMO:最大運用速度
その飛行機が出していい最高速度です。
性能としてはこの速度より速く飛行することはできますが安全は保証されません。
Vs:失速速度
この速度を下回ると飛行機は失速して、降下するしかありません。
Vx:最大上昇角速度
最短距離で高度獲得できる速度。
Vy:最大上昇率速度
最短時間で高度獲得できる速度。
Va:設計運動速度
最も飛行機の安全マージンが取れる速度。
気流が悪い時などはこの速度で飛行すると失速や機体破損の危険性が低くなります。
まだまだありますが他のスピードはかなり専門的になるのでまた今度別のテーマに関連した時に紹介しますね。
VmcaとかVmcgとかパイロットは知っとかなければいけない大事な速度があるんです。
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コメント
本文初めの、用語について。
耐空性審査要領であり耐空~ではない。
国土交通省航空局にて定められている。
編集者はコピペせずにしっかり調べる事。
KH6Dさん
コメントいただきありがとうございます。
耐空審査要領となっていたところのご指摘ありがとうございます。
早速修正させていただきました。
一点だけ申し上げたいことは、コピーアンドペーストしていないため誤字となっています。
誤解を生むコメントは差し控えください。