貞観政要に全てが詰まっていた

趣味

こんにちは、夏休みも後少しでほっとしているコロ助です。

とは言っても、台風はこれからが本番なので気は抜けないですが(笑)

今回は毎月恒例の読書本紹介になりますが、正直ここ最近読んでいる本が当たり過ぎて本当に得した気分になっています。

というのも最近読んでいる本は、先日ご一緒した尊敬する機長からお薦めしていただいた本なのです。

少しだけ尊敬する機長に近づけた気がしています(笑)

今回ご紹介する本もその方からお薦めしていただいた本になりますので、読んで後悔はさせませんよ。

概要

今月読んだのは3000年の歴史を中国の唐時代、2代皇帝の太宗・李世民の言行録とされる「貞観政要」です。

中国の長い歴史の中で、知られている皇帝といえば秦の始皇帝や煬帝などが挙げられますが、今作の主人公とも言える太宗はその中でも貞観の時代の皇帝です。

貞観は唐の時代の一部の元号で、中国歴史上最も安定した時代だったと言われています。

そんな貞観という素晴らしい時代を治めた皇帝太宗の帝王学を学べる一冊が「貞観政要」になります。

日本では貞観というとあまり知らない方もいるとは思いますが、ここまで聞くとかなり面白い内容に思えてきているんではないでしょうか。

今回はその帝王学の中でも、1番印象に残っている部分を一部紹介していこうと思います。

小事は大事

現代にはこの教えの表現がいくつかあります。

「一時が万事」「洪水は蟻の一穴から」などです。

これらの意味は、「些細なことから大事に派生する可能性がある」ということです。

航空業界では事故が1番恐ろしく、安全に対しては妥協が許されません。
最近では些細なリスク、パイロットはThreatと呼ぶのですが、そのスレットを放置せず副操縦士と意識の共有や早めの対処をすることで大事に発展させないようにするというノウハウが主流になってきています。

長い歴史のある中国で最も長い間、安寧した国として治めた皇帝が説いた教えがこれと非常に似ていることがわかると思います。

実際2代皇帝の太宗は小さなミスを逐一報告させ、仕組みの改善に努めさせたそうです。

この行動は非常に大事で、特に大事なのが「人を罰さない」という点です。
太宗は人間がミスをすることを理解しており、仕組み改善が全てだと知っていたということです。
また報告するミスを小さくすることで、さらに報告させやすくしている点も非常に人間を理解していると感心してしまいます。

個人で実践できることとしては、普段の仕事で湧いてくる小さな疑問を積み残さないということが似ているのかなと感じているので、最近ではメモ魔になってきていて調べ物が多くなってきています(笑)

貞観政要のまとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事で紹介できたのほんの一部で、この本には全てのことが詰まっていると感じていて、企業の社長でも自戒の書として使っている方も少なくないそうです。

今目指している機長にも使えるノウハウがたくさん詰まっていたので、非常に勉強になりました。

どんな方にもおすすめできる名著だと思いますので、是非読んでみてくださいね。

もし分厚い本が苦手という方は、下に紹介する本から齧るのがおすすめです。

貞観政要 (ちくま学芸文庫)

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