みなさんこんにちは、この難しいテーマも3回目になりましたね。
こんなマニアックな内容を読んで頂き、本当にありがとうございます!!
あと2回ほどですべて見ていけると思いますので、頑張っていきましょう。
第1回と第2回をまだ見ていない方はこちらから
飛行機の重量制限8種類について②
今回は最大許容着陸重量による重量制限(Landing Limit)から始めていきます。
最大許容着陸重量による重量制限(Landing Limit)
Landing Limitとは、最大許容着陸重量に着陸までの予想消費燃料量(Burn off fuel)を加えた重量制限のことです。
この最大許容着陸重量はどのような条件で決まるのかというと、
前回勉強したField LimitやClimb Limitに似ていて、航空機が着陸時に一定基準以上の性能を満たせるか否かです。
求められる性能とは
1.進入復行(Missed Approach)
航空機の形態はApproach flapかつGear upで臨界発動機不作動の状態のとき、上昇勾配が双発機であれば2.1%以上の上昇性能が必要。(速度は1.4Vs1g以下とする)
2.着陸復行(Go-around)
航空機の形態はLanding flapかつGear downで全発動機作動さらに重心位置は最も不利な位置の状態のとき、上昇勾配が双発機であれば3.2%以上の上昇性能が必要。(速度はVref以下とする)
3.着陸距離(Landing Distance)
条件は滑走路面はDryで傾斜は0、外気温はISA conditionとして、航空機はNo reverseとなっています。
以上の条件で実証された着陸距離をDemonstrated Landing Distanceと呼び、飛行規程等に記載されています。
このDemonstrated Landing Distanceを0.6で除した値(1.67倍)がDry Runwayでの必要着陸距離(Required Landing Distance)となります。
滑走路がWetのときにはDry Runwayでの必要着陸距離をさらに1.15倍したものが必要着陸距離(Required Landing Distance)となります。
この必要着陸距離が利用可能滑走路長内に収まらなければなりません。
まとめ
今回は短めになっていますが、切りがいいのでここで終わりたいと思います。
次回で残り2つの重量制限事項をまとめて解説したいと思います。
あと1回頑張りましょうねー!
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