こんにちは、この時期は第三四半期の決算が続々と発表されてきていて、財務諸表を理解してから迎える決算時期はとても楽しく感じています
財務諸表を理解するには簿記の勉強が一番手っ取り早いですが、どうも気が重く感じてしまう方におすすめな本が以前の毎月恒例読書で紹介させていただいた「会計の地図」です。
「会計の地図」のレビュー記事はこちらから
それでは本題に入っていきましょう。
突然の連絡
先日、父から「この投資どう思う?」という旨の連絡があり添付されていたニュース記事を見てみると、こんな見出しでした。
見出しからしてかなり怪しい謳い文句で、数億万円という日本語も間違っていて誰が書いたのか気になります(笑)
記事の内容
記事の内容はハリウッドスターでおなじみの渡辺謙さんがクリプトバンク呼ばれるAIを利用したオンライントレードで数億円稼いだというもので、記事中では有働アナウンサーとの対談まで書かれています。
そしてこの内容は銀行の圧力で発信できずにいたが、生活苦の方を助けたいという思いから発信に至ったという美しい経緯まで説明され、記事の最後には記事のライターが実際にクリプトバンクに登録して、実際に利益はいくらだったと明確な数字、そしてトレードの内容も明かされています。
極めつけに日本人の登録はあと70人ほどで締め切るという焦らせ作戦まで入ってます(笑)
もちろん登場する有名人の方々は悪用されているだけで、一切関与していないと思われます。
それにしてもこの記事だけを見たら騙されてもおかしくないレベルです。
実際にクリプトバンクのサイトにいってみた
ここからは父の話を参考にまとめていきます。
記事内のリンクからクリプトバンクのサイトにいってみると、メールアドレスと電話番号を登録という欄があり、登録すると直後にイギリスから電話がかかってくるそうです。
電話口は日本語が流暢な外国人でムハマドと名乗る男性で、言われるがまま操作していくと投資資金としてクレジットカードから250ドルの入金を行ってほしいという内容でした。
それは後で行うということで話を進めると、低レバレッジで毎月10%ほどの利益を得て、その利益はクレジットカードに返金するという方法で出金できるらしい。
あとから実際にそのサイトのURLにいってみると「inceptional」というベラルーシの投資会社のページでした。
どうもAIを使った投資は記事の中だけの謳い文句で、実際に進めていくとベラルーシの投資会社に高い手数料を払いながら投資してもらうっぽいです。
結果
結果として、父はクレジットカードでの支払い登録を行ったのですが、その後にコロ助に連絡してくれたことでフィッシング詐欺だと気づいて、すぐにクレジットカード会社に電話して停止して実質的な被害はありませんでした。
詐欺なんて他人事だと思っていましたがやはり明日は我が身として考えておかないと危険な世の中ですね。
それにしてもよく作られた記事ですし、読売新聞が出しているように見えますが、当然のこと読売新聞にこんな記事はありませんし、この記事のページは全然違うURLですのでそこもしっかり確認しておく必要があるということを知れました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このコロ助の経験・教訓を共有することで一人でも多く詐欺に気づいて自衛していただけたら幸いです。
もし何か不安なことや不慣れなことをするときは、知人に聞くかネットで調べてから進めたほうが安全ですね。
コロ助の場合は父に連絡してくれてありがとうと伝えました。
もし何も連絡せずに進んでいっていたら、どうなっていたのか、、、
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