昨今、スマホやタブレット、ノートPCなどを長時間飛行中に充電したいというニーズが高まり、機内でモバイルバッテリー(外付け充電器)を使う人も多くなっています。しかし、2026年4月から日本では航空機の機内でモバイルバッテリーの「使用そのものが禁止」になる方針が国土交通省より発表されました。
この記事では、最新の航空規制情報を踏まえ、モバイルバッテリー(=リチウムイオン電池)を飛行機に持ち込む際のルールや注意点、禁止事項までをわかりやすく解説します。
1. なぜモバイルバッテリーのルールが厳しいのか?
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使われており、高いエネルギー密度を持っている反面、内部短絡や外部衝撃、過充電などによって一気に熱を発すること(いわゆる「熱暴走」)があり、発火・発煙事故が起きるリスクがあるとされています。
飛行機の機内という閉鎖空間では、こうしたトラブルが発生した場合、迅速に発見・対応する必要があり、規則が厳格化されてきました。
火災発生時の「対応の速さ」が鍵
リチウムイオンバッテリーは、非常に高いエネルギー密度を持っています。しかし、強い衝撃や短絡(ショート)、過充電などによって「熱暴走」を起こし、発火・爆発するリスクを秘めています。
- 貨物室(預け入れ)の場合: 万が一火災が起きても、スタッフがすぐに気づくことができません。自動消火システムはありますが、バッテリー火災は化学反応によるものなので鎮火が非常に困難です。
- 客室(持ち込み)の場合: もし煙が出たり発火したりしても、乗員・乗客がすぐに発見し、消火器や水を使って迅速に対処できます。
この「リスク管理」の観点から、世界中の航空会社で預け入れが禁止されているのです。
2.バッテリー容量と持ち込みルール(国際基準との整合性)
基本的なリチウムイオン電池ルールは国際基準(ICAO/IATA)に準じており、容量(Wh)ごとに制限が異なります。
| バッテリー種類 | 持ち込み | 機内使用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 100Wh未満 | ○ | ❌(2026年4月〜) | 一般的なスマホ用バッテリー |
| 100〜160Wh | ○(最大2個まで) | ❌ | ノートPC用や大容量モデル |
| 160Wh超 | ✕ | ✕ | 例:ポータブル電源など |
※ 100〜160Whの大型バッテリーは、航空会社の承認が必要な場合があります。
3.なぜ「使用禁止」になったのか?
これまで航空当局は、モバイルバッテリーの機内での積極的な充電・使用を控えるように要請してきましたが、最近の発火・発煙事例の増加を受け、安全対策を強化する必要性が一段と高まっています。
- 2025年に世界で複数のモバイルバッテリー発火事故が発生
- 日本国内でも機内で煙が出るトラブルが報告
- 国際民間航空機関(ICAO)も全面的な使用禁止の方向で動いている
こうした背景から、国土交通省はモバイルバッテリーの機内での使用を禁止する方針を決定しました。
4. モバイルバッテリー以外の「要注意アイテム」
意外と見落としがちな、リチウムイオンバッテリー内蔵製品をリストアップしました。これらもすべて**「預け入れNG(手荷物へ)」**が基本です。
- 加熱式タバコ(iQOS、Ploom TECHなど)本体にバッテリーが内蔵されているため、必ず手荷物へ。
- ワイヤレスイヤホン充電ケース自体がモバイルバッテリーと同じ構造です。
- ポータブル扇風機(ハンディファン)夏場の旅行で忘れがちですが、これもリチウム電池です。
- 電動シェーバー・電動歯ブラシ内蔵バッテリーの種類によりますが、リチウム式の場合は手荷物を推奨。
- ヘアアイロン(充電式)【最重要注意】 電池が取り外せない充電式ヘアアイロンは、機内持ち込みも預け入れも「一切不可」としている航空会社が多いです。コンセント式(コードあり)は問題ありません。
5. 保安検査でスムーズに通過するためのテクニック
空港の保安検査場(セキュリティチェック)で、カバンをひっくり返して探すのはストレスですよね。以下の対策をしておくとスマートです。
空港によっては出さなくても済むところもあります。(羽田空港など)
- バッテリーは「すぐ出せる場所」にまとめる: PCやタブレットと同様、バッテリーもカバンから出してトレイに乗せるよう指示されることが多いです。
- 容量表記のシールを保護する: バッテリーの裏側の文字が擦れて読めなくなっていると、容量不明として没収されるリスクがあります。透明なテープを貼って保護しておきましょう。
- ショート防止対策: 予備のバッテリー(端子がむき出しのもの)は、端子部分に絶縁テープを貼るか、個別のジップロックに入れるのが国際的な推奨ルールです。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 2026年4月以降、機内でスマホの充電はできない?
機内でモバイルバッテリーを使って充電することは禁止です。ただし、飛行機の座席に備え付けられているUSB/電源ポートから直接スマホ等を充電することは引き続き可能です(機内の電源利用は別の規定)。
Q2. モバイルバッテリーを持っていくだけならOK?
持ち込み自体は可能ですが、機内使用は禁止です。また、1人2個までの制限が設けられる予定です。
Q3. 100Wh以上の大容量バッテリーはどうなる?
100〜160Whのバッテリーは持ち込み可ですが、機内での使用は禁止です。160Whを超えるものは航空機への持ち込み自体ができません。
7. 海外旅行ではさらに注意!国別の独自ルール
日本国内のルールは世界標準に近いですが、国によってはさらに厳しい場合があります。
- 中国の空港: 非常に厳しいです。容量(Wh)の記載が判別できないものは、その場で即没収されます。また、1人あたりの合計個数にもシビアです。
- LCC(格安航空会社): 持ち込み手荷物の「重量制限(7kgなど)」にバッテリーの重さが響くことがあります。大容量バッテリーは重いため、全体の重量に注意しましょう。重量を削減したいときはポケットに入れることをおすすめします(笑)
8. まとめ:これからの飛行機旅の準備ポイント
2026年4月から日本で始まる新ルールは、航空機内でのモバイルバッテリー使用禁止という大きな変化をもたらします。持ち込みは引き続きできますが、使えないことを前提に旅の準備をしましょう。
安全な空の旅のために覚えておきたいポイント
- モバイルバッテリーは機内で使えない(充電や給電は不可)
- 最大2個までの持ち込み制限あり(ルール確定後に更新)
- 100Wh未満はルールに従えば持ち込み可、160Wh超は不可
新しい規則に対応して、安全で快適な旅を楽しんでください!!
この記事が役に立ったら、SNSでシェアしていただけると嬉しいです!
おすすめ記事


コメント