こんにちは、暖かくなってきて色々と活力が湧いてきているコロ助です。
具体的に言うと旅行の計画が既に3つくらい進んでいます(笑)
今は円安とインフレのダブルパンチで海外は厳しいので、国内をメインに計画を進めています。
さて今回はパイロットが行う機内アナウンスに関する記事になります。
サービスの一環かと思われてもいそうですが、実際はそうではありません。
サービスであれば基本的に毎回必ず実施しなければならないですよね。なぜならサービスであれば航空券の料金に含まれているかもしれないからです。
ではパイロットはなぜ機内アナウンスを行うかを見ていきましょう。
機内アナウンスとは
機内アナウンスとは飛行機に搭乗されたお客様に対して、乗務員(パイロット・CA)から行うアナウンスのことです。
機内アナウンスには、様々な種類があり、代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
出発前
- ご搭乗案内
- 安全のしおり説明
- 機長あいさつ
- 飛行時間・到着予定時刻の案内
- 機内サービスの案内
- 預け入れ手荷物の案内
- 電子機器の使用制限案内
飛行中
- 現在の高度・位置案内
- 気象状況・飛行状況の案内
- 機内サービスの案内
- 食事・飲み物の提供
- 免税品の販売
- 機内エンターテイメントの案内
- トイレのご案内
- 降下開始案内
- 到着予定時刻の再案内
到着後
- ご到着案内
- 預け入れ手荷物の受取案内
- 接続便のご案内
- アンケートのお願い
これらのアナウンスは、航空会社やフライトによって多少内容が異なります。また、状況に応じて臨時・緊急でアナウンスされる場合もあります。
大抵のものはCAから実施されますが、理由としてはコクピットは操縦に専念してる時間が多いからです。
パイロットが機内アナウンスをする理由①
パイロットが機内アナウンスを行う理由1つめは「安全運航のため」です!
安全運航のためと言われてもピンとこないと思うので、もう少し詳しく説明します。
機長はフライト中に、機内でお客様や乗務員が怪我などをしてしまった場合、どんな形であれ責任を負わなければなりません。
事後、運航乗務員に対して事情聴取等が行われ、そのときに機長の職務に含まれる安全運航のために必要なことを適切に実施していたのかということが重要視されます。
機内アナウンスは揺れの注意喚起等に非常に有効的なため、機長は機内で怪我が起きないよう未然に情報を伝え、安全運航を維持しているのです。
パイロットが機内アナウンスをする理由②
機内アナウンスの理由2つめは「情報共有」です。
基本的に飛行中のリアルタイムな情報はコクピットにいるパイロットしか知りえません。
最近は飛行経路や高度、残り所要時間が機内のモニターで見ることは可能ですが、空港の天候が悪化してホールディングなどに入ってしまった場合は正確な情報ではなくなってしまいます。
飛行機には様々な理由のお客様が乗っていて、ビジネス関係の方であればフライトの遅延はときに大きな問題・クレームに繋がってしまいます。
ただ飛行機という特性上、天候上の問題はもちろんのこと、他の飛行機のトラブル等が重なった場合はどうしても大きな遅れが発生してしまいます。
その際、パイロットがお客様のために唯一できることは”最新の情報をなるべく早く正確に伝える”ということです。
最近の飛行機にはWi-Fiが装備されているため、早く情報共有ができればお客様も事前に連絡を取ることができたりするため、クレームにも繋がりにくくなりますよね。
もちろん飛行機にも電車と同様に遅延証明というものもあります。
パイロットが機内アナウンスをする理由③
機内アナウンスをする理由3つめは「サービス」です。
理由の1つめに、パイロットは安全運航のために行うと書きましたが、裏を返すと安全運航に必要がない場合はパイロットは機内アナウンスをする義務はありません。
しかし最近ではSNSなどでも知られているように、面白い機内アナウンスが投稿されたりと顧客満足度や航空会社への印象に直結すると言っても過言ではないでしょう。
さらには普段から機内アナウンスを行っておくことで、お客様に安心感を与えることもできるとも言えます。(人によっては必要なときに聞いてもらえないから不要なときはしない方が良いという方もいます)
そのためパイロットは余裕があれば、機内アナウンスを行ったほうが良いという考えがあり、サービスの一環と考えているパイロットもいるでしょう。
パイロットが機内アナウンスをする理由④
理由4つめは「個人的事情」です(笑)
個人的事情ってなんぞやというと、具体的には家族や友人が登場していたり、乗務員の誰かにとって記念や特別なフライト等です。
このような機内アナウンスを聞く機会はかなりレアだと思います。
ちなみにコロ助も初フライトで家族に向けてアナウンスをしました(笑)
パイロットが機内アナウンスをする理由まとめ
いかがでしたでしょうか。
多くの方は意外と知らなかった内容だったと思います。
コロ助もエアラインの世界に入ってから考えだしたことでもあったので、今基礎訓練中の方は是非今のうちから客室があることを想像しながら訓練をすると良いと思います。
他にもこのような航空関係の記事を投稿していますので、気になるものがありましたら読んでもらえると嬉しいです。
機長と副操縦士の違いって?
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