カイゼン魂、トヨタを創った男とは誰なのか

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こんにちは、今年の花粉はかなりの猛威を振るっているそうですね。

コロ助は花粉症というほどではないのですが、やはりいつもよりは鼻がムズムズする気がします。

今回は毎月恒例の読書本紹介をしていこうと思います。
先月はビールで知られる「キリン」の本でしたが、今回も国内トップメーカーの本です。

概要

今月読んだ本は、「カイゼン魂 トヨタを創った男 豊田章一郎」という今では世界トップと言っても過言では無い日本が世界に誇る自動車メーカーである TOYOTA の礎を築いた男のストーリーです。

もともとTOYOTAという会社は自動車がメインの会社ではないことをご存知でしょうか。

TOYOTAは当初は「豊田自動織機製作所(現 豊田自動織機)」という名の会社で、自動織機を販売していました。

この自動織機を開発した方が豊田佐吉という方で、かなりの職人気質な発明家として近所でも有名だったそうです。

豊田佐吉が狂気にも感じるほどの熱意と努力で、自動織機の開発に成功し豊田という名前を日本全国に轟かせ、そこから自動車メーカーへと繋がるのは佐吉氏の息子である豊田章一郎の話です。

この章一郎氏は職人気質である父、佐吉氏を持ったことで幼少期は無口で何を考えているかわからないということで、豊田の後継者になる予定ではなかったそうですが、中学校の頃から頭角を現し始めます。

カイゼン魂 トヨタを創った男 豊田章一郎で印象に残った内容

この本の中で、一番印象に残っている部分は題名にもなっている「改善」と「管理職の役割」です。

自動車というのは産業革命の産物で、世界ではアメリカ車が世界の市場を席巻していました。

フォードやシボレーと言った、大衆自動車を作りたいと考え行動に繋げたのが豊田章一郎氏で、アメリカ車を買い分解して研究を進めるなかで、仕組みや構造がわかっていても同じものを作れない。

こんな状況に陥る中で、自動織機得る収入で自動車への設備投資を加速させて行きます。

多額の投資をしても、なぜ同じものすら作れないのかと苛立つ中で地道な部品改良を続けさせました。
そこで重要であったのは、改良工程を豊田章一郎氏当人であったことです。

TOYOTAは今で言う現場主義がモットーに考えられていました。
今では現場主義をモットーにする経営者は多くなく、管理職がなぜいるのか不思議に思うときも少なくないはずです。

とは言え章一郎氏が全ての工程を毎日欠かさず回るのは物理的に厳しいものです。

そこでTOYOTAでは検査役やいわゆる管理職のような役割の人が不良品などが発見されたときの原因究明と改善に対しての責務を負っていました。

この様な仕組みにすると上役の意識は大きく変わるでしょう。

なぜなら改良を進めるのは部下の仕事ではなく、上役の仕事なので評価に直結するという点に加え、程度能力がなければその役職には就けないからです。

つまり周りの人から能力が高いと認められ、人望がある人が上役に就きやすい仕組みになっているのです。

カイゼン魂 トヨタを創った男 豊田章一郎のまとめ

いかがでしたでしょうか。

TOYOTAといえば知らない日本人はいないと思いますが、TOYOTAがもともと織機の会社だったことを知らない方は少なくないはずです。

自動車産業後進国であった日本から世界トップクラスの自動車メーカーを創ったストーリーとその男が気になった方は是非読んでみてさいね。

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