イメージフライトって疲れるよね

航空

みなさんこんにちは、今月もフライトが少ないコロ助です、、、

今日はこんなフライトが少ない中でも、フライトスキルや操縦技量が向上するように、最近は定期的にイメージフライトをしている話をしていこうと思います。

機長になるためには

機長に求められる能力の1つとして、優秀な操縦技量があります。

そのため機長訓練に入る前には、それに等しいくらいの操縦技量を有している必要があるわけです。

しかし今のフライト数では、まず操縦技量の維持すらも大変である状況なのですが、機長を目指す、機長になるうえでは何も言い訳にはならないのがプロフェッショナルの世界です。

最近の機長さんは優しい方が多いので、大変だよね~とか声を掛けていただきますが、やはり基準はどんな環境であろうと変わらないため、自分で工夫するのが大切になってきています。

イメージフライトの重要性

そこで大事になってくるのが、訓練生の頃から行ってきたイメージフライトの出番です。

飛行機を操縦するうえで、総じて言えることは準備の重要性です。

飛行機の特性として、飛行中には止まれない、ホールディング等の手段はあるがその間も燃料を使っているため、プロとして経済性を考慮するとなるべくホールディングはしたくないものです。

かつ飛行機は小型の双発機でも飛行中の速度は160kt、約時速300kmほど。

旅客機になれば、軽くその倍以上の速度ですので、人間のとっさの判断では追いつきませんし、離着陸のようなクリティカルな場面での間違った判断は許されません。

年収などでよく医者と比較されるパイロットですが、よく職業柄の特性としては似ていると言われます。

その理由が準備の重要性なのではないかとコロ助は考えています。
よく言われるのは、パイロットはフライト当日に操縦席に着いたときには、仕事の約80%は終わったと言われています。医者の手術も同じように言われるそうです。

長々と説明してきましたが、そのためコロ助は今、熱心にイメージフライトに励んでいます。

エアラインの副操縦士になってから、少しイメージフライトの内容は変わりました。

訓練生の時は、オートパイロットなどは一切使えないので、1つ1つの操作を細かく想定していて、ほとんど頭の中で出発から到着までしていたので大変でした。

今は、巡航に入ってからのイメージフライトはアブノーマル(システム故障など)の想定以外ほとんど必要ないので、やはり離着陸の場面がメインになっています。

離着陸の場面と言っても、地上走行なども重要で、この経路は傾斜があるから、少しパワー足さないとなとか、ブレーキの踏み方とかなるべく細かいところまでイメージしていきます。

着陸の場面では、どの計器をどんなタイミングで読むのか、その時の表示はどうなっているはずだとかなどを想像して、足・手・目を動かしています。

そして極めつけは、ダイバートです(笑)

OJT中に教えてもらったことですが、機長目指すならダイバートまでイメージフライトしないとダメらしいです、、、

なるほど、不測の事態も付きものということなんですね。

いつ不測の事態が起きても大丈夫なのがプロだよ」と優しく諭されたことを今でも覚えています。

想像力働かすのって大変

イメージでフライトするだけなら簡単でしょ!と思われるかもしれませんが、やってみてください。

マジで疲れますよ(笑)
体は元気だけど、頭は疲れているような状態。

毎日少しづつでいいので、イメージフライトの体力付けていきたいです。

実際に飛べない現状でも、しっかり自己研鑽して、成長していきたいと思います!!

上手な着陸ってどんなの?

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