飛行機が真っ直ぐ駐められる便利な仕組み3つ

航空

こんにちは、最強寒波で色々とスケジュールが変わって予定を組み直しているコロ助です。

この仕事をしていると、有給などは遠慮なく取れるので良いのですが、天気が荒れるなどのイレギュラーが発生すると休みであっても翌日急にフライトが入ったりすることも少なくないです。

さて本題に入る前に、飛行機ってタイヤの位置が運転席から離れているし、内輪差が車と比較できないほど大きいのにどうやってあんなに真っ直ぐ駐機場に入っているのかと気になったことはありませんか?

今回はその仕組みを解説していきますので、是非読んでいってくださいね。

飛行機の方向転換や内輪差について

飛行機は方向転換をする際に、メインタイヤ(主輪)とコックピットとの距離が大きいことからかなりの内輪差を考慮しなければなりません。

そのため、旅客機には「Tiller」と呼ばれるノーズタイヤを回すことができるハンドルが装備されています。

高速走行時にはラダー(尾翼)を左右に動かすことで方向制御していますが、大型機では低速時にはラダーの効果が得られないためTillerが必要なのです。

真っ直ぐ駐められる仕組み①

まず代表的な仕組みとしては「航空機誘導員(Marsheller)」です。

マーシャラーの誘導例(FDA公式フェイスブックより)

飛行機が駐機場に入る際に、誘導員の方がパドルを使用してパイロットに指示を送ることで真っ直ぐ駐められています。

本当に上手な人が誘導するとピッタリ駐められることができます。

真っ直ぐ駐められる仕組み②

飛行機を真っ直ぐ駐められる仕組み2つ目は「VDGS(Visual Docking Guidance System)」と呼ばれるものです。

VDGS(中部国際空港セントレアTwitterより)

飛行機の種類、各々の翼幅に応じて飛行機を真っ直ぐ誘導してくれます。

ただこのシステムの注意点としては、感知式で表示まで若干のタイムラグがあるため、走行速度が速いとストップラインをオーバーしてしまったり、機械が感知できなくなってしまい中心線から大きく外れてしまう可能性があります。

オーバーしてしまった場合にはトーイングカーを使用してバックさせなければいけないので気をつけましょう。

そのため、VDGSを使用する際はしっかりと減速して駐機場に向かう必要があります。

実際に動いているときの映像はこちらから

真っ直ぐ駐められる仕組み③

最後に紹介するのは、基本的に旅客機の中でも大型機や最新機に装備されていることが多い「機外カメラ」です。

機外カメラ

客席カメラでも見ることができるように、コックピットでも機外カメラを使用して走行が可能です。
こちらも若干のタイムラグがありますので注意は必要ではありますが、ノーズタイヤの位置が見えるのは非常に助かります。

真っ直ぐ駐められる仕組みのまとめ

いかがでしたでしょうか。

飛行機のメインギアは小さい旅客機でも10m以上後方にありますので、最初は地上走行に慣れるにも苦労します。

VDGSなどは客席からは絶対に見ることができないので、展望台からや搭乗前のボーディングブリッジから見てみてくださいね。

他にも航空関係の記事を書いておりますので、見てみてくださいね。

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