飛行機でも要注意、火山灰の恐ろしさ

航空

こんにちは、美容院に行くのも嫌になる寒さで髪が伸びがちなコロ助です、、、

夏は恋しくなるのですが、冬は一回も恋しくなったことはないので温かい国に移住したいです(笑)

さて今回は航空関係の記事をまとめていこうとおもいます。

今回のトピックは「噴火・火山灰」です!

噴火の影響

パイロットは航空法73条に則って機長の出発前確認を行うのですが、その中に航空情報(NOTAM等)が含まれています。

この航空情報の中には航空灯火やドローンなどの情報があり、火山情報も含まれています。気象情報の中にもありますが、NOTAMでも発出されているのも知っておくと見落としがなくなりますよね。

最近でよく見るのは南西諸島の諏訪之瀬島ですね。

諏訪之瀬島は離着陸しないのであまり影響ありませんが、桜島や富士山が噴火した際には地上はもちろんですが飛行機にも大きく影響が出てきます。

1.離着陸の可否

2.離着陸経路の変更

3.滑走路・空港設備の制限

等々ありますが、1・2・3すべての理由は火山灰が大きく影響しており、これから火山灰についてと火山灰がもたらす被害をまとめていこうと思います。

火山灰の恐ろしさ

コロ助は生まれてから直接噴火に遭遇したことはなく、火山灰を目にしたことがないのですが、理科の授業やパイロット訓練の座学を通じて火山灰の恐ろしさについて教わってきました。

それでは見ていきましょう。

1.粒子は細かく粗い

火山灰の最も厄介な点として考えられるのは、サイズが軽く小さい割に硬く、尖っている点でしょう。

火山灰は軽いため噴火とともに空気中を浮遊します。そのため噴火直後には火山灰を含んでいる雲が火山周辺に発生しています。

そして一度火山灰を含んでいると知らずにその雲に入ってしまうと、機内に流入したり、エンジンに入り込み空気の流れを阻害したり、削ってしまい最悪エンジンは上空で停止します。

また飛行機の外板と擦れて小さな無数の擦り傷がついてしまい、コックピットからの視界が不明瞭になります。

2.静電気を発生させる

飛行機は基本的にスタティック・ディスチャージャーと言われる細い棒が翼端に装備されており、飛行中に空気との摩擦により発生する静電気を逃しています。

スタティック・ディスチャージャー(wikipedia)

しかし火山灰との摩擦により発生する静電気量は遥かに大きいため、電気を逃し切ることができなくなり、通信機器にノイズを引き起こしたり、計器に干渉します。

代表的な現象として挙げられるのが「セントエルモの火」で、逃しきれなくなった電気が目に見える現象です。

セントエルモの火(CNNより)

3.ピトー管(静圧口)の詰まり

飛行機の速度は前方向きに付いている自機の動きを加味した気圧(全圧)を測定する全圧口と機体側方に付いている外気圧を測定する静圧口により、計算されています。

火山灰のような細かい粒子はこの全圧口や静圧口に詰まる事があり、そうなると計器は正常の働きができずにパイロットは操縦が困難になります。(特別な手順を行って飛行継続は可能)

4.エンジン内部で溶解する

先ほどエンジンに流入すると書きましたが、さらに厄介な点はエンジン内部で溶解して固着する点です。

火山灰が流入したエンジンは大整備が必要となり、直すのに多額の費用と時間を費やすことになります。

まとめ・次回予告

以上が噴火及び火山灰が飛行機に及ぼす影響です。

火山灰がかなり厄介なのは知ってもらえたと思いますので、次回はもし火山灰を含んだ雲に入ってしまったときにすべき対応をまとめていこうと思います。

火山灰が関わっている航空事故は過去にも何件か発生しているので興味があれば見てみてくださいね。

ブリティッシュ・エアウェイズ

航空関係の記事はコロ助の勉強した内容をアウトプットしている内容なので、間違っていたり不足している点があると思いますが、そのときはコメントやTwitterからお伝えしていただけると嬉しいです。

また疑問点などがありましたら気兼ねなくお書きください!

一緒に勉強させてください!

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