管制官と話せない時に、目の前に積乱雲あったらどうする!?

航空

みなさんこんにちは、最近は暑い日のお風呂にハマっているコロ助です。

冬に食べるアイスも美味しいように、暑い夏に熱いお風呂に入るのもまた良さがあります(笑)

お風呂上がりの冷えたお水やアイスコーヒーなんて最高ですよ!!

くれぐれも脱水症状などには気を付けて、是非やってみてください!いい汗かけて夏バテにも効果的ですよ!

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日本のパイロットは何のルールに従って操縦しているの?

基本的に日本のパイロット訓練生は、航空法とAIPから空のルールを学び、色々な経験をしていくのです。

しかしこのルールの元をたどるとある一つの大きな条約にたどり着きます。

それが国際民間航空条約(ICAO)で通称シカゴ条約と呼ばれる世界で最も大きいルールです。

日本もこのシカゴ条約締結国ですので、基本的にはこの条約に則ったルールなのですが、このルールは国ごとによって細かい差異があり、その差異が記載されているのがAIP(基本的な部分も載ってます)となっています。

航空法はほぼ100%シカゴ条約の重要部分の書き写しと言ってもいいほどです。

それではその差異はAIPのどこに記載されているのかというと、左端の「AIP GEN 1.7 ICAO標準と勧告方式との相違点」目次がありますのでそこを開くと見ることができます。

AIPより

この決まりって日本特有だったんだ~と気づくこともあると思いますので、見てみると面白いと思いますよ。

ちなみにAIPをネットで見るには、AIS JAPANに登録しなければいけないのですが、パイロットになる方は一生見ていくと思いますので、登録しておいて損は無いです。

AIS JAPAN

航空法やAIPに書いていないルールはどうする?

これは先ほど説明したように、最終的に私たちが順守するルールというのはシカゴ条約なわけなので、困ったときはシカゴ条約を見ればいいんです。

シカゴ条約はAnnexという附属書に詳細が書かれていて、19部に分かれているのですべて読むのはかなり大変です。
もちろん全部英語です(笑)

それでは本題に入りましょう。

管制官と話せない時に、目の前に積乱雲あったらどうするか

航空会社の運航する航空機は計器飛行方式(IFR)という簡単に言うと、管制官の指示に従ったフライトをしています。

つまり飛行経路上に積乱雲などがあって揺れそうなときも、基本的には飛行機同士の間隔などを考慮し、管制官に許可をもらう必要があります。

しかし管制官と通話するための周波数は各エリアごとに1つしか用意されていないのですが、交通量が多いとなかなか話をできる隙がないほど忙しい。

そんな時、目の前に積乱雲が見えていてたら、一刻も早く経路からのデヴィエーションを取りたいですよね。

一向に管制官と通信する隙も見当たらないときは、「ICAO DOC.4444」にまとめられているように、下記の表に従って回避します。

まず121.5や123.45で向かう方向と高度を通報し、他機に知らせます。

この操作を行うときは航空機の灯火を全部点灯させて、他機からよく見えるようにしなければなりません。

そして下記の操作を行います。

ICAO DOC4444より

コロ助はこう覚えています。

北側方向に避けるなら、寒いし気分も下がるから高度も300ft下げる
南側方向に避けるなら、南国気分で上がるから高度も300ft上げる

なかなかの緊急事態の時にこんな呑気な考え方をできるかわかりませんが、知識を定着させるには便利ですよ(笑)

まとめ

このように一刻を要する場合の知識は知っていると知らないとでは大きな差があります。

今の時代、機内でもタブレットで調べられるかもしれませんが、そんな余裕があるとは思えませんよね。

この記事を読んでいただいた方は是非同期にクイズとして出題してみてください(笑)

ちなみに、後日AIPを勉強していたら「AIP JAPAN ENR 3.5.3.4.3 Weather deviation procedure」にも同様の記載がありました。

勉強不足でした、、、

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