【初心者向け】天気図の見方①|ASAS・FSASでパイロットの気象判断を学ぼう

航空

こんにちは!

さて今回は、パイロットがフライト前に確認する「天気図の見方」について、基礎からわかりやすく解説していきます。テーマは地上天気図であるASASとFSASです。

①ASAS(アジア地上解析図)

ASASとは「Analysis Surface ASIA」の略で、日本周辺の“現在の気象状況”をまとめた天気図です。
フライト前にまず最初に確認する、いわば基本となる資料です。

この天気図でチェックするポイントはシンプルで、出発地・到着地周辺の気象状況がどうなっているかです。

例えば、羽田から那覇へのフライトを想定して考えてみましょう。

気象庁より

注目ポイント(例)

① 千葉県沖の低気圧
羽田周辺は曇りや雨の可能性が高く、視界や滑走路状況に影響が出る可能性があります。離陸自体は問題なくても、濡れた滑走路によるスリップなどには注意が必要です。

② 停滞前線の影響
前線の北側では広範囲にわたって悪天候が続く傾向があります。離陸後は雲の中を飛ぶ時間が長くなり、揺れが発生する可能性もあります。

③ 到着地付近の強風(GW)
台湾周辺で強風警報が出ている場合、那覇周辺でも風が強く、降下や着陸時に影響が出ることが予想されます。

④ 台風の接近
台風の位置や進路によっては復路便への影響も考えられます。特に勢力が強い場合は、運航自体に大きく関わってきます。

このようにASASでは「今どうなっているか」を大まかに把握します。
そのうえでMETAR(空港の実際の気象データ)を見ると、予測と現実の答え合わせができて理解が深まります。

②FSAS(アジア地上予想図)

次に確認するのがFSASです。
これは「Forecast Surface ASIA」の略で、約24時間後の気象予想図を示しています。

気象庁より

ASASで現在の状況を把握したあと、FSASを見ることで、

  • 天候は良くなるのか悪くなるのか
  • 低気圧は発達するのか弱まるのか
  • 前線はどの方向に移動するのか

といった“これからの変化”を読み取ることができます。

基本的な見方はASASと同じですが、「時間の流れ」を意識して見るのがポイントです。

例えば、

  • 出発時は問題なくても到着時に悪化する可能性は?
  • フライト中に影響を受けるエリアはどこか?

などを考えながら見ると、より実践的な判断ができるようになります。

FSASはASASの24時間後の予想図になりますので、朝から夕方にかけてどのように天候状況が変化してくるのか、低気圧は勢力を強めるのか、接近してくるのかなど様々な予想に役立ちます。

基本的に内容自体はASASと何ら変わりはないので、ASASを見るように今日のフライトに関連しそうなことを考えていきます。
そして空港周辺の天気は良くなるのか、悪くなるのか、変わらないのかを考え、TAFを確認すると楽しいです。

まとめ

パイロットが天気図を見るときに重要なのは、1つの資料だけで判断しないことです。

  • ASASで現在を把握
  • FSASで未来を予測
  • METARやTAFで詳細を確認

これらを組み合わせて、立体的に気象状況をイメージすることが大切です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、日常的に天気図を見る習慣をつけると少しずつ理解できるようになります。

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