ジェット気流

航空

みなさんこんにちは!
最近、風強いですよねー離着陸の時なんかもかなり揺れますね、、、

そこで!

冬の主役はジェット気流

冬のフライトといえば、ジェット気流が巡航高度などを決める重要な要素になります。
ジェット気流って聞いたことありますか?

多分一度くらいは誰しも聞いたことありますよね!

ジェット気流の定義は

大気圏上層に位置し、偏西風により軸の中心風速60kt以上の気流

となってます。

では日本に影響する、このジェット気流はいくつあるでしょう。

正解は大きくいえば2つです。

その名も

寒帯ジェット(ポーラージェット)と亜熱帯ジェット(サブトロピカルジェット)

と言います。

夏にはこの2つの気流はしっかり北と南で分かれているんですが、冬になるにつれて、様々な地球上の条件が相まって、2つのジェットが日本上空付近で合流するんです!!

その影響で冬の日本上空では10000m付近で50m/sを超える西風が常に吹いてます。

50m/sというと一昨年襲来した台風21号くらいですね(笑)
かなり強い風ですよね??

しかもこの風が一定の方向に吹いてれば揺れなくて良いんですが、このジェット気流というのは“うねり”があるんです、、、

つまり飛んでると風向風速が常に変化するので、揺れやすいんです!

だから冬は夏よりもベルト着用時間長くなりますが、どうかご理解くださいね。

利用すれば強い味方?

今までこのジェット気流の怖い面を紹介してきましたが、今度は良い面を紹介していこうと思います。

みなさん飛行機を利用した時にこんな経験はありませんか?

「あれ?行きは2時間くらいだったのに、帰りは3時間もかかる予定になっている。」

この現象は冬になると顕著になってくるのが、航空会社の運航予定表を見てもらうとわかると思いますが、その原因の多くはジェット気流です!

ジェット気流は大きく分類すると偏西風になりますので、簡単に言うと強い西風です。

つまり、福岡から羽田に行くときはこの偏西風に乗って飛行できるので、かなり大きい対地速度(GS)を得ることができて、短時間で羽田に着くことができます。

一方、羽田から福岡へのフライトは、常時強い向かい風を受けてのフライトとなるのでかなり対地速度は小さくなってしまうというわけですね。

そこで試されるのが、パイロットの思考です。

東行ならジェット気流がある高度まで上昇して、追い風を利用することで短時間かつ経済的なフライトになります。

西行ならわざわざジェット気流がある高度まで上昇せずに、低い高度で燃費は悪いが飛行時間を短縮し、揺れも少ない高度を選ぶ。

このような考えで、どの高度を選定するかでパイロットの腕が試されるという訳です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ジェット気流について少しでも興味がわいた、理解できたと言ってもらえたら幸いです。

パイロットもこのジェット気流の良い面と悪い面を勘案して、ベストな高度を見つけ出すということが冬季のフライトの一つの遣り甲斐となっています。

ジェット気流については紹介してる気象学の参考書に詳しく書いてありますので、ぜひ見てみてください!

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