航空業界でよく使われる、RADARプロセスとは?

航空

こんにちは、最近見たい映画が公開されて計画を練っているコロ助です。

コロナ禍になってから映画業界も大きな影響を受けていて、面白そうな映画が少なくなったと感じていたので見たい映画があるだけでとても楽しみです。

今回は航空業界で安全のために使われているとても大事な「RADARプロセス」について紹介していこうと思います。

RADARとは

最近では英単語の頭文字を取った略語が増えてきていますよね。

PDCA然り、RADARもその類の言葉です。

R:Recognize

A:Analyze

D:Develop/Decide

A:Action

R:Review

1つだけ名詞が入っていて日本人らしさが出ていて気になるのは置いておきましょう(笑)

それではそれぞれどのようなことをしていくのかを解説していきます。

Recognize

以前CRMに関する記事を投稿したのですが、CRMの中に状況認識(Situational Awareness)というものがありました。

Recognizeはそれと同義で、今自分がどのような状況に置かれているのかを把握する作業のことを意味しています。

フライト中で例えると、何かが起きたときに今自分はどのような状況に置かれているのかを認識することで、その後取るべき行動が変わってきます。

着陸寸前のときに自動操縦装置が壊れたからといって、ゴーアラウンドすることは果たして安全なのでしょうか。
また問題対処のためにPMが操縦のモニターに集中せずにいるのはどうなのでしょか。

もちろん巡航中に同じ問題が起きたときの行動はまた変わってきます。

まずは状況認識が大事ということを覚えておきましょう。

Analyze

分析すると言っても何を分析するのでしょうか。

ここでの分析は問題の原因の分析を意味しています。

仕事中に何かミスをしてしまったときに、原因を分析せずにいると全く同じミスはせずとも同じ状況でのミスをする可能性が高いわけです。

先ほどのフライト中の不具合であれば、どの機器が壊れたからこの不具合が起きているかを考えるということです。

原因が判明していないまたは検討できていない状態で問題対処を行ってしまうと間違った対処になってしまい、状況が悪化する可能性があるので注意しましょう。

Develop・Decide

Dには2つの意味を持たせているので順に説明していきます。

原因分析を行った結果を受けて、具体的にどのような対策をして改善していくのかを考えます。

これがDevelopに当たり、この段階ではいくつか案を出すのが好ましいです。
最初から1つだけの考えで事に当たっては不十分な結果になることが多いので、時間が許す範囲で案を出してみましょう。

2つ目のDecideは考え尽くした案の中から、どれがベストなのかを決めます。

RADARプロセスの中でも、Decideが恐らく一番力のいる作業になりますので、周りに相談できる人がいるのであれば話し合うのが得策だと思います。

Action

決めたことを実際に行動に移すことを意味します。

この段階ではある程度の予想をもとに行動しているはずですので状況を見ながら、このまま行動を続けて良いのかを判断してください。

最近ではグリット力と呼ばれて、やり切ることの大切さが採用基準などにも入ってきているようですが意味のないことの継続と悪化させる行動をやり切ってしまっては自分の時間を浪費するだけならまだ良いですが、実害が出てしまう場合もありますので気をつけましょう。

計画に基づいた行動をしながらも常に状況認識は大切です。

Review

実行したものの結果を受けて、反省を行い次回に役立てます。

実行した行動が完璧ということはまずないと思いますので、細かいことでも反省点を見つけてみましょう。

ここで見つけた反省点が次のサイクルの起点となって、さらなる改善を生み出してくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

RADARプロセスと似た言葉でPDCAがありますが、コロ助としては内容としては大差ないと考えていますが、RADARプロセスの方がPDCAよりも具体的で順を理解しやすい気がします。

の方がPDCAよりも具体的で順を理解しやすい気がします。

この考えはパイロットの仕事上役立つことが多いと考えていますが、いろいろな分野において実用的な行動方針だと思いますので、少しずつ実践してみてくださいね。

RADARプロセスを考える上で重要なCRMに関する記事はこちらから

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