天気が悪くても着陸できる仕組みとは

航空

こんにちは、このブログも記事がまもなく300ということを知ってびっくりしているコロ助です。

なんやかんやで続けてきていますが、本業が忙しくなると更新できるのか心配なので最近はなるべく休みの日に書き溜めています(笑)

言っても趣味のような記事ばかりなので苦ではないです。

さて今回は飛行機が悪天候の中でも着陸できるのはなぜなのかということをその仕組みなどを解説していきたいと思います。

飛行状態には2種類ある

そもそも天気が悪いとはどういう状態を言うのかをはっきりさせたいと思います。

天気が良い時は「有視界気象状態」と呼ばれ、航空従事者であれば「VMC(Visual meteorological conditions)」と言っています。

天気が悪いときには「計器気象状態」と呼ばれ、「IMC(Instrument meteorological conditions)」と言います。

つまり天気が悪い時は外を見て操縦できる状態ではなく、飛行計器を基に操縦しなければならないという状態ということになります。

飛行機の離着陸に支障を及ぼす気象要因は2つあり、それは視程距離と雲高(ceiling)です。

視程距離(正確には卓越視程)とは文字通り、見ることのできる距離を表しています。
通常、メートルまたはキロメートルで表されます。

雲高の説明をする前に、雲量の表現は八分割するためオクタスという単位で数えられ、通報方式では
FEW(フュー):1/8~2/8の雲量で、少しを意味する
SCT(スキャター):3/8~4/8の雲量で、散在しているを意味する
BKN(ブロークン):5/8~7/8の雲量で、隙間ありを意味する
OVC(オーバーキャスト):8/8の雲量で、覆われているを意味する

と定められています。

これを前提に、雲高とは天井を意味するシーリングとも呼ばれており、BKN以上の雲がある高度のことを言います。
通常、空港標高から高度でフィートで表されます。

以上を踏まえてIMCはどのように定義されているかと言うと、「VMC以外の気象状態(航空法5条)」ですのでVMCの定義を知っていれば自ずとIMCもわかるということになっています。

VMCは飛行中など条件別にそれぞれあるのですが、空港近辺でのVMCは以下のように定められています。
「地上視程が5000m以上かつ雲高が地表または水面から300m(1000ft)以上」

つまり天気が悪いを定量的に表すと、「地上視程5000m未満または雲高が1000ft未満」となります。

VMCの図 (Aim-jより)

計器着陸装置

おまたせしました。本題です。

天気が悪いときに飛行機が着陸できる仕組みを解説していきます。

天気が悪いときに飛行機は着陸するために、「計器着陸装置=Instrument Landing System(ILS)」を使用し、ILSを用いた着陸はILS Approachと呼ばれます。

ILSは水平方向と垂直方向の誘導電波を発出しており、それぞれ「Localizer(ローカライザー)」と「Glideslope(グライドスロープ)」と呼ばれます。

通常ローカライザーは滑走路終端の中心線延長上にローカライザーアンテナが設置されていて、滑走路始端で210m(700ft)の幅を持つように設計されています。
※中心線からズレている場合にはオフセットローカライザーと呼ばれ、オフセット角の限界が決められています。

グライドスロープアンテナは空港ごとに若干差異はありますが、大体目標点標識の横に設置されています。
アンテナからはノミナルグライドパスと呼ばれる、滑走路始端で50ftの高さとなる角度2.5°~3.0°(通常3.0°)の電波が発出されています。

この2つの電波を合わせることにより、水平方向と垂直方向のガイダンスが完成し細長い滑走路への着陸が可能になります。

コクピット内で見るガイダンスはこの様になっています。

ILSの表示

まとめ

いかがでしたでしょうか。

目標点標識などの用語はこちらの記事でまとめてありますのでご覧ください。

滑走路標識について

天気が悪い状態などを詳しく知っておくと、今日の飛行機が着陸できるかわかるので生活の役に立つかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました