日本の空港あれこれ③(滑走路勾配編)

航空

こんにちは、急に暖かくなって暑いくらいになってきましたね。

コロ助はかなり汗かき体質なので、暑いのは得意ですがハンカチやタオルは必須です。
最近はデオドラントで多少の暑さであれば凌げるので今の気温くらいが丁度いいくらいですかね。

春から初夏に季節が移ろうとしていますので体調管理にはくれぐれもお気をつけてください。

さて今回は久しぶりですが日本の空港についての記事になります。

滑走路の勾配とは

滑走路の勾配とは、滑走路の端から端までの高低差を滑走路の長さで割った値です。通常、パーセンテージで表されます。たとえば、端から端まで10フィート高く、長さが10,000フィートの滑走路の勾配は0.1%です。

滑走路の勾配は仕方ない地形上の理由もありますが、いくつかの理由があります。

  • 水はけを改善する。滑走路の勾配がないと、雨や雪が滑走路に溜まり、離着陸が困難になる可能性があります。
  • 地形に合わせて滑走路を建設する。滑走路が丘や谷にある場合、勾配を使用して滑走路が地形に沿って平らになるようにすることができます。

滑走路の勾配は、飛行機の安全な離着陸に重要です。滑走路の勾配が大きすぎると、飛行機が離陸または着陸するのに問題がある可能性があります。滑走路の勾配が小さすぎると、水はけが悪くなることがありますが、日本では通常グルーヴィングという特殊な加工が施されているため、滑走路上の水はけに影響が出ることは少ないと思います。

しかしながら滑走路の勾配は飛行機の離着陸に影響を与えることは間違いないため、常にパイロットが離着陸前に確認することが重要です。

滑走路勾配が大きい日本の空港3つ

滑走路勾配といっても、一定の勾配がある滑走路というのは珍しく、大半の滑走路は勾配が途中で変化していきますので今回はその中でも平均勾配が大きい空港を紹介していきます。

1.松本空港(RJAF)

長野県の松本空港は空港標高が日本で最も高い空港としても紹介しましたが、勾配もかなり大きい空港になっていて、パイロットとしてはかなり特徴的な空港です。

RJAF AIP JAPANより

2.福江空港(RJFE)

長崎県の離島空港の1つ、福江空港です。
最大で1.0%も勾配があるのは驚きです。

RJFE AIP JAPANより

3.旭川空港(RJEC)

北海道にある旭川空港です。
旭川空港は平均して勾配が0.75%もある空港なので、滑走路端で見てみるとかなりの坂があって驚きます。
着陸の際も目の錯覚など気をつけることは多いです。

RJEC AIP JAPANより

滑走路勾配のまとめ

いかがでしたでしょうか。

そもそも滑走路に勾配があることも初耳だった方も少ないと思いますが、実は真っ平らな滑走路の方が日本の地形上少ないんです。

そんな0.7%くらい何も変わらないように思えて、実際離着陸をしてみると滑走路の見え方や減速率・加速率が大きく変わって来ますので、これからは事前勉強に入れておくことをおすすめします。

松本空港のときに紹介した空港標高が高い空港についての記事はこちらから

他にも空港について記事を投稿していますので気になった方は読んでみてくださいね。

日本の空港(滑走路長)

今回コロ助が引用したサイトはこちらです。

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