こんにちは、今年もしっかりとふるさと納税とその確定申告を済ませたコロ助です!
今回は前回の火山灰の恐ろしさをまとめた記事に続いて、飛行中に火山灰を含んだ雲に入ってしまった場合の対処をまとめていこうと思います!
前回の記事は下記のリンクから
噴火情報の入手
まず始めに、火山灰の被害に遭わないためには飛行前の情報収集がとても大切です。
気象庁のホームページの中には噴火情報という項目があり、開くと下のように日本全国の火山の噴火状況を見ることができます。
また気象庁の航空気象情報内の「SIGMET(悪天情報)」という天気図でも、噴火情報を見ることができ、さらにはその噴煙が到達する可能性のある地点や高度も解析されています。
この日は北海道よりさらに北のチクラチキ山が噴火していますね。
天気図下部には記号の意味が描かれていますので、記号は覚えなくても大丈夫です。
他には火山に特化した「東京VAAC(気象庁東京航空路火山灰情報センター)」というサイトもありますので見てみると面白いです。
このように火山情報というのは調べてみると意外としっかりモニターされていることがわかりますので、鹿児島空港等へのフライトでは事前に調べておくといいでしょう。
火山灰に入ってしまったら
それでは万が一火山灰を含んだ雲の中に入ってしまった場合の対応を考えていきましょう。
1.すぐに180度旋回して雲から出る(来た方に戻る)
絶対にすぐに通過することができると思わないでください。
噴煙はひどい場合にはかなり広範囲に広がります。富士山が噴火した場合、東京まで噴煙が掛かる可能性があるということからも想像できると思います。
すぐに通過したとしてもその先にさらに広がっている可能性がありますので、最小限の被害で抑えられる経路を判断しましょう。
2.酸素マスクを着用する
火山灰は非常に細かいため、機内に流入してくる可能性が大いにあり、喉の痛みや咳き込むなどの症状が出るそうです。もし呼吸器系に疾患を抱えている場合には重症化する可能性もあるそうです。
また搭乗客には可能な限り目を閉じてもらい、目が痒くなっても擦らないように注意喚起を行うべきでしょう。網膜剥離や結膜炎になる可能性があるそうです。(防災科学技術研究所より)
3.可能な限りエンジンの出力を下げる
前回の記事で書いたように、火山灰はエンジン内部に流入すると高温なコアで溶解され、溶着しエンジンの構造が変化することで最悪の場合はエンジンを停止させます。
そこで火山灰を溶解させないためにエンジンの回転数を減らして、溶解を防ぐのです。
しかしエンジンの出力を下げるためには高い高度、速い速度で飛行していては不可能です。
可能な限り高度と速度を下げるために管制(ATC)に許可を貰う必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たかが火山灰と思っているとかなり痛い目に遭うこと間違いなしですので、パイロットはまず第一に入らないための情報収集をしっかりと行うのが大事ですね。
過去に火山灰に入ったボーイング747は整備費用だけで数百億円相当が費やされたそうです、、、
恐ろしい額ですね(笑)
富士山も立派な活火山ですので、私生活の中でも火山灰に対する知識は持っておいたほうが良さそうです。
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