なぜコックピットからの写真撮影はだめなのか

航空

みなさんこんにちは、先日ドキッとするニュースがあったので紹介しつつ教訓を学んでいこうと思います。

ニュースの概要

某航空会社の副操縦士がフライト中に操縦席から景色の写真撮影を行い、後日その写真をSNSに投稿した。

この投稿を会社が発見し、国土交通省(航空局)に報告。

航空局は航空法違反として航空会社へ厳重注意を言い渡し、再発防止策を要求した。

その副操縦士はというと無期限の乗務停止かつ副操縦士としての任命を解かれるという処分を受けた。

同乗していた機長は、副操縦士の当行為を容認していると捉えられかねない発言をし、かつ監視不足という判断から乗務停止とけん責となった。

詳しくはこちらから

適用される航空法は?

操縦者の見張りの義務(航空法71条)
航空機の操縦を行なつている者(航空機の操縦の練習をし又は計器飛行等の練習をするためその操縦を行なつている場合で、その練習を監督する者が同乗しているときは、その者)は、航空機の航行中は、第九十六条第一項の規定による国土交通大臣の指示に従つている航行であるとないとにかかわらず、当該航空機外の物件を視認できない気象状態の下にある場合を除き、他の航空機その他の物件と衝突しないように見張りをしなければならない。

パイロットはこの航空法に従い、常時外部監視を怠ってはなりませんが、この副操縦士は写真撮影中はスマホに意識が集中し見張りの義務を果たせておらず、不安全な運航を行ったということになります。

実際にコロ助も基礎訓練の時から耳にタコができるほど言われてきました。

会社の規定はどうなっているの??

職務中の写真ですので会社のコンプライアンスに触れることになり、「コンプライアンス違反」(航空法違反含む)と判断され、処分が下されます。

この手の事象は以前にもあり、航空会社側もかなり気を付けてはいるので、入社時には厳しく教えられます。

しかし海外の航空会社ではパイロットが操縦室から外の景色の写真を撮影するということは珍しくなく、むしろ特権です。

実際に外資のパイロットのSNSなどにはよくそのような写真が投稿されています(笑)

まとめ

いくつかのニュースを見たところこの副操縦士は昇格後の初フライトらしく、浮かれていた気持ちがあったのかも知れません。。。

航空法のことも知っていたのだと思いますが、気持ちが緩んでこのくらいならいいかと考えてしまったのでしょうか。

パイロットは何があっても飛行機を安全に飛ばさなければいけません。
そのために定められているルールの根底が日本では航空法ですから、パイロットは常に法令遵守を忘れてはならないのです。

ただ1つコロ助が感じたことは、24才の副操縦士に対してその処分は厳しすぎるのではないかということです。
おそらく航空会社はこの状況下で副操縦士として雇用を続けるコストを減らすために厳しい処分を下したのではないかと思いますが、タイミングが悪かったとはいえ厳しすぎではないでしょうか。。。

みなさんはどう思いますか??

ともあれコロ助はこういうニュースを見て、我が振りを見直していきます。

どうか立ち直れるチャンスがあるように願っています。

航空関連のニュースをいくつかまとめていますので気になるものがあれば下のリンクからご覧ください。

緊急着陸機の件について

ANA構造改革について

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