みなさんこんにちは、今日は久しぶりに飛行機に関する内容にしました。
それでは、飛行機内で煙が出たらどうなるかを解説していきます。
どうして機内でタバコを吸ってはいけないの?
機内が禁煙になった理由を知っていますか?
また、いつごろから禁煙になったか知っていますか?
コロ助が物心ついたころには既に機内は禁煙だったので、喫煙だったと聞いたときは信じられませんでした(笑)
理由
ブラジルのエアラインが乗客のタバコの火の不始末によって、航空事故を発生させたため、機内での火災予防のため全面禁煙となった。
事故について詳しくは下のリンクから
もう一つの理由として、副流煙による健康被害防止のためです。
いつから
1990年代初頭からアメリカのエアライン(長距離国際線から)を筆頭に機内全面禁煙が設定された。
日本のエアラインが機内の全面禁煙を完了させたのは、1999年。
つまり、禁煙になってから20年と少しの間なんですね。
そしてこのような事故が起こって初めて機内火災の恐ろしさに気づくのはかなり愚かとしか言いようがありませんね、、、
機内に煙が出たらどうなる?
客室内であれば、客室乗務員またはお客様の目視による発見、貨物室や化粧室の場合は煙探知機が設置されているので、機会が感知すると操縦室内に警報(Warning)を発生させ知らせてくれます。
その煙が客室内でされた場合、パイロットは念のため、まず初めに客室の酸素マスクを降ろし、装着を促し、その後機内の煙を外に排出するため、ベンチレーション等を操作します。
そのときすぐに煙の発生原因がわかるのであれば、その機器をオフにして飛行を継続しますが、普通はすぐに発生原因を見つけられるわけもなく、緊急降下やエアーターンバック(ATB)・ダイバートをして一刻も早く着陸を考えます。
基本的に煙の発生原因は電気火災・燃料等の気化・貨物室での発火が考えられます。
このとき、発生原因の種類がわからないときは1秒でも早く煙を止めたいので必要最低限の電気供給・機内の空気循環をストップ(排気は継続)し飛行します。
そのまま着陸し、地上で原因究明に努めます。
まとめると
1.酸素マスク着用で身の安全確保
2.煙を機外へ排出
3.原因不明なら緊急降下・ダイバート
4.必要最低限の電気供給と排気継続により飛行
の手順が大まかな流れです。
コロ助の体験談
コロ助が副操縦士に昇格して間もないころに、そろそろ着陸に向けて降下を開始しようかというときに機内の煙感知を知らせる警報が鳴ったことがあります。
少なからず緊張していたのでかなりドキッとしました。
その煙は化粧室からで火事か!!と疑ったのですが、その時の機長はさすがのもので冷静に
「コロ君、客室に連絡して化粧室を確認してもらってくれる?」と言い、平然と操縦を続けていました。
指示通りに確認してもらったところ、乗客の方が化粧室で電子タバコを吸っていたという報告でした。
機長は「そんなことだろうと思ったよ」と言い、呆れていました(笑)
乗客の方は電子タバコなら良いと思っていたらしいです、、、
みなさん!!電子タバコもだめですよ!!!覚えといてくださいね!!
その時の機長がキラキラ輝いて見えたのは言うまでもありません。
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